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救急車運転訓練支援アプリ app for iPhone and iPad


4.2 ( 7552 ratings )
Utilities
Developer: ENCOM Corporation
Free
Current version: 1.3, last update: 4 years ago
First release : 27 Jan 2020
App size: 5.88 Mb

救急車の運転訓練を支援するアプリです.
揺れを抑えた傷病者に優しい運転技術の習得を支援します.
衝突事故防止といった交通安全運転の支援アプリではありません.
アクセル・ブレーキ・ハンドルの各操作を,
傷病者の血圧変動と背面圧迫の観点から評価する,
傷病者目線で運転技術を磨くツールです.

■アプリの目的
DTAS(Drive Training Assistance System)for ambulancesは,
傷病者を揺らさずに搬送する安全運転技術の習得を支援します.
ここで言う「揺れ」とは,アクセル・ブレーキ・ハンドル操作に由来する慣性力による揺れです.
慣性力は,揺れ以外にも,傷病者の血圧を強制変動させたり,
ストレッチャーマットやサイドバーへの身体圧迫を引き起こし,
容態悪化の原因になりかねません.
交通安全の運転訓練と平行して行う,
または次の段階のより高度な運転訓練での使用を想定したアプリです.
隊長によるOJTや模擬搬送体験とも併用可能です.

■こんなときに役立ちます
一般に自動車の運転訓練は,運転,評価,改善を繰り返すサイクルで行われますが,
DTASは評価のプロセスで利用されます.
経験則や主観的に行われている従来の運転技能の評価を,次の2点から客観的に行います.
・車両の加速減速運動に由来する血圧変動
・交差点右左折やカーブ通過時に起こる背面圧迫
血圧変動は,出血性脳卒中の場合,再出血の要因になる可能性があります.
背面圧迫は,骨折や脱臼の場合,強い痛みを与えます.
どちらも危険です.変動や圧迫の大小は,加速度で比較できますが,
加速度で示されても良いのか悪いのかイメージしにくいと思われます.
この欠点を解消するために,加速度そのもので評価することはせず,
救急医療従事者が少しでも理解しやすいように,血圧変動と背面圧迫で評価します.
隊長によるOJTと併用すれば,運転操作の改善指示を裏付ける支援ツールとして活用できます.
また,普段は消防車を運転している消防機関員が代理で救急車を運転する場合は,
消防機関員向けの運転教育ツールとしても利用できます.
民間救急車,ドクターカー,福祉車の運転訓練でも活用できます.

■訓練の目標設定
血圧変動と背面圧迫は,学術的に構築された数理モデルに加速度を代入することで推定します.
これらが,事前に設定した閾値を超えると,電子音が鳴ります.
電子音は,無音に設定することも可能です.
閾値は,自由に設定できます.
閾値が訓練の目標となるため,各自の運転技術レベルに合わせて設定します.
この閾値を100%として,血圧変動と背面圧迫のレベルゲージが画面に表示されます.
また,運転の急操作のみを評価する「急操作限定」機能もあり,
訓練の初期段階では便利です.

■振動強度の画面表示
道路の路面凹凸に起因する車体振動を,
ISO2631-1に基づいて振動乗り心地(周波数補正加速度実効値)として評価し,
画面上にフレアとして表示します.
振動強度に合わせて,無色から黄色,赤,濃い赤へとフレアの色が連続的に変化します.